しないのではなく、できない

母がこちらに遊びに来ていた時に、

同じアパートの人がゴミの分別をしないと嘆いていた。

区役所の人が来て説明をしてくれて、話も聞いているのに

ゴミを分別しないのは、話を聞いていないからしないのか、

聞いているけどしないのか、どちらなんだろうかと嘆くので、

そりゃ、しないのではく、そもそもできない人なんだよと答えた。

というのも義母はゴミの分別がまったくしない。

最初は僕も横着しているからしないと思っていたが、

義母はしないのではなく、できない人間なのだと分かった。

ゴミを分別するという発想がそもそもない。

だから、燃えるゴミとプラ容器ゴミの二つのゴミ箱を用意していても、

その時の自分の気分でどちらかなにゴミを捨てる。

プラトレーを洗うなどどいう発想はそもそもない。

僕が一番驚いたのは、プラトレーの中身を出す時に、

ラップの真ん中に指を突っ込んで穴を開けて、中身を出すとそのまま捨てること。

自分の世界では、ラップは裏から全部剥がして、中身を取り出して、トレーは洗って乾かすものなので、

この人とは住んでいる世界が違うんだな～って思った。

あまりに分別しないので、最近では諦めている。

我が家のゴミ箱は、もはや分別し直せるレベルではなくなっている。