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2度のリストラで北九州市に都落ちしたスキー馬鹿がパパになりました。 その育児日記です。
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 前日までほぼ2日間徹夜だったので、ベッドに入るとすぐに寝てしまった。

 「enokkey」「enokkey」という奥さんの声が聞こえた。半分寝た状態で「どうしたの?」と聞くと、

 「破水した」と奥さん。ビックリして飛び上がるように起きた。多分50cmは飛び上がっていた。

 奥さんが産院へ電話するとすぐに来るように言われた。

 急いで着替えて、産院へ。ただ、すぐに生まれるわけじゃないしと思いながら、急いで向かった。

 産院に着くと女性が一人座っていた。もうすぐ生まれるらしい。奥さんへ病室へ。

 奥さんが待合室に戻ってきた。少し産道が開いているらしく、即入院とのこと。すでに産道が開いているので、感染症を防ぐために、陣痛促進剤を投与して、本日に産ませるらしい。日が明るいうちに生まれたら早い方だと言われたとのこと。

 部屋の準備が終わるのを待っていると、赤ちゃんの鳴き声が聞こえた。無事生まれたようだ。

 部屋に行き荷物を降ろして座っていると看護婦さんがやってきた。

 「面会は9時からなので、帰ってください」と。

 やはりすぐには生まれないのだ。と思い家に帰る。

 家に帰るとシーツなどを洗濯機に放り込み、少し寝た。

 上司には、メールで義父のことは連絡していたが、改めて電話で説明。そして、奥さんのことも説明。

 今の上司は、子供が5人もいる。破水からのことを説明するとスラスラと説明してくれたのだが、それがすべて奥さんが言っていたとおりであった。さすが5人の子持ちである。

 9時過ぎに再び産院へ。奥さんは検診のためいなかった。

 検診から戻ってくると、産道が3cm開いているとのこと。これから陣痛促進剤を入れるとのこと。

 陣痛促進剤を入れてからしばらくすると陣痛が始まった。

 痛み、安定、痛み、安定の繰り返し、安定の時間が短くなってきた。かなり痛いらしい。

 10時40分くらいに助産婦さんがやってきて、検診するので外に出てくださいと言われる。

 検診が終わると助産婦さんが慌てて出てきた。産道が既に全開、すぐに分娩室に行くとのこと。看護婦さんたちが、「早っ!」と言っているのが聞こえた。

 貴重品だけ持って来て下さいとの指示。ビデオもOKだそうだ。

 分別室の前で待つ。すると母親の検診に一緒に来ていたらしい男の子が「頑張ってください」と。「おお、ありがとう」と言ったものの、頑張るのは僕じゃないんだが・・・

 分娩室に呼ばれる。白衣を来て奥さんの乗る分娩台の横へ。

 旦那さんは、奥さんの呼吸方法に合わせないよう指示を受ける。同じ呼吸方法をしていると酸欠で倒れてしまうらしい。

 息を吸って、目を閉じないで、声を出さないで、力んで、などなど言われながら、力む奥さん。看護婦さんと同じように目を閉じないで、と言ったら、「うるさいな、分かってるわよ!」と怒られる。まあ、大変なのは分かるが、そりゃないだろ。

 とりあえず、ビデオは回していた。こんな時までと言われそうなんだが。

 分娩台で力み初めてから10分ほどすると分娩室が慌しくなった。どうやら隣の分娩台でも出産が始まるらしい。医院長が二人とも37週だ、早い、というようなことを言っていた。

 なかなか出てこないので、吸引器を使って、出産のアシストをするとのこと。

 隣の準備で看護婦さんたちはいなくなり、残るは、助産婦さんと産科医さんの二人だけ。

 なかなか出てこない。出産というと何時間もかかるとのイメージがあるので、どのくらいかかるのかな~と思っていた。旦那さんとしては、応援することしかできないのがもどかしい。

 ドア越しに義母の声が聞こえた。義母の声ってやっぱり大きいんだ。

 そして、11時19分。おぎゃ~の鳴き声とともに男の子が出てきた。

 感動で涙が~と思ったが、そうでもなかった。やはり僕って冷たい人間なのか?

 あたりまえだが、ちゃんと赤ちゃんだった。それも血まみれ。こんなに血まみれとは思わなかったけど。

 へその緒って、やっぱりはさみで切るんだなどと関心しつつ、赤ちゃんがとなりのベッドに連れていかれる。近くに行って良いというので、すぐ隣で撮影。

 今は生まれてからすぐに産湯には浸からないらしい。体温調整がまだ上手くできないので、保育器で6時間程保温するとのこと。だから、体についた血液や油などは拭きとるだけだ。

 奥さんは、切られた部分を縫われていた。麻酔は使ってはいないそうだ。つい見入ってしまった。

 縫合が終わると赤ちゃんにまだ出ないけどおっぱいを吸わせる。これをするとその後のおっぱいの出が良くなるそうだ。

 処置が終わって、奥さんは車椅子に乗り、僕が赤ちゃんを抱いて、分娩室を出る。外には義母とおじ夫妻が来ていた。みな嬉しそうだ。

 陣痛が始まってから2時間30分ほどで生まれた。これって安産なんだろうな。

 夕方保育器から出してもらい、一旦赤ちゃんを奥さんのところに連れてきてもらった。

 これからは、家族3人なんだよね。よろしくね僕たちの赤ちゃん。
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なんかパパになってしまった。

子育てに奮闘中。

でも、スキーは諦めないぞ!
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